ともとはるの「何して遊ぶ?」

人生死ぬまで思い出つくり!本気の遊び提案ブログ

下の階の住人が統合失調症ではさみを向けられた話

こんにちは、はるです。

先日タイトルのとおり、下の階の住人が統合失調症ではさみを向けられる、という事件が発生し、これはブログに書くしかない!と思ったので記していこうと思う。

※びびりはしたけど無事なので軽い気持ちで読んでください。


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前兆

東京で働いていた私は、別居していた主人のもとへ仕事を辞めて嫁いだ。そして、めでたいことに妊娠することができた。

専業主婦を謳歌するある日、インターホンが鳴り玄関をあけると、一人のおばあさんが立っていた。

「下の階に住んでいる渡辺の母ですが…」

 

!?

 

渡辺の母?

下の階の渡辺さんとは顔を会わせたことがないし、何故急にその母親が来るのか…

「挨拶に参りました。娘はご迷惑かけてないでしょうか…」歯切れ悪く70歳くらいのお母様が言う。

この時私はこう思った。

何故本人ではなく、そのお母さんが…?

きっと、下の渡辺さん(45歳くらい)は箱入り娘でお母さんと仲がいいのかな。

ああ、こうやって近所付き合いって始まっていくのか!

先に主人が住んでいたこともあって、引っ越しの挨拶をしなかったけれど、しっかり挨拶に行けばよかったな!

そう気楽に思っていた。そして手土産のくだものを受け取った。

私も自身の母にそのできごとを話すと「ご近所さんってそんなもの。どこかのタイミングでこちらも手土産を持ってお礼と挨拶に伺ったらどうか」と軽い返事が帰って来た。

主人にも話したが、下の旦那さんは凄いいい人。以前トイレが故障して水漏れを起こし、その対応をしてもらったが文句ひとつ言われなかった。と回答が来て、尚且つここは社宅だ。

上記のことから、少し不思議な出来事ではあったが、私のなかでもそういうことがあるのか~くらいで日々を過ごしているうちに忘れていった。

 

深夜に響く騒音と警告

夜中の1時や3時

毎日ではないが週に数回

『カーン!!カーン!!カーン!!』

という大きな金属がぶつかり合うような音が響く。だいたい眠っているときにその音は鳴るが、かなりの大きな音で眠り続けることはできない。

主人とも「なんの音なんだろうね…?」と話していた。

まぁ、ただ音がなるだけで一度起きたってまた眠ればいい。そんなに気にはしていなかった。

また、この音が多発する時期にアパートの掲示板に「騒音が発生しております」という張り紙が貼られていた。生活音に気をつけてくださいとのこと。

その時私は、ああ、あの金属音を管理会社に報告した人がいるのかな…たしかに子供とかいたら起きちゃうよな~と思っていた。

金属音であって、生活音ではないと思うけど。

 

問題発生…主人の職場に

専業主婦を始め、半年が経ち妊娠五ヶ月に入りお腹も少し目立ち始めた頃。

つわりは終わり、少し動けるようになったがまだ体は重かった。

専業主婦なのをいいことに、ものすごいポケモンにのめり込んでいた。朝主人と起き、ポケモンを育成しレート対戦…夕方買い物に行き、主人と晩御飯を食べ少し早く眠る。妊娠を盾にここぞとばかりに怠けていた。

ある平日の10時頃、携帯が鳴った。

珍しい、主人からだ。仕事中では?と思いながら電話に出る。

「もしもし、今何してる?」

聞くまでもない。ポケモンだ。ご存知だと思うが、主人が家を出る前からソファーで毛布にくるまり、その体勢のままずっとポケモンをやっていた。そんなことを聞きに電話をしてきたのか…ただ何か深刻そうだったので真面目に答えた。

ポケモンをやっている。

出発前と同じくソファーの上で毛布にくるまり、ポケモンをやっている。

「だよね…」

プレイ時間は300時間を越えた。何故仕事中にそんなことを聞くのか。

下の階の渡辺さんの奥さんから会社に直接電話があった。

電話口で発狂していて大声で

「あなたの奥さん(私)が部屋で駆け回っていてうるさい」

「うるさくて寝られない」

「早急になんとかしてほしい」

「管理会社に報告しても何もしてくれなかったので直接電話した」

と罵倒されたらしい。

主人は妻ではない、と否定したが

「何もわかっていない」

「平日にあなたは会社でいないじゃないか」

と、話にならない

 

!?

 

何が起こったのかわからなかった。

結局渡辺さんは統合失調症で幻聴が聞こえていた、ということが後に判明するがこの時はそんなことを考えもしなかった。

何かの間違いでしかない。

何故なら朝起きてから、私はソファーから一歩も動いていないからだ。ポケモンの世界でならフィールドを駆け回り冒険は佳境だったが。

ただ、何かの間違いでしかないが、放っておいても話は平行線なので私は渡辺さん宅のインターホンを鳴らした。

話せばわかるはず、そう思っていた。

が、渡辺さんは何度インターホンを鳴らしても出ることはなく、管理会社の人が話を聞きに来ることになった。

 

管理会社の人に事情を話し、その後渡辺さんの主人から、うちの主人と管理会社に「妻は精神病を患っていてご迷惑をおかけし、申し訳ない」という旨の連絡があったため、この問題は誤解もとけ、解決したと思っていた。

 

対面

その午後。

インターホンが鳴る。綺麗に化粧をした40 代の女性が立っていた。

渡辺さんだ!!

私は、この時安易に騒音源がうちだと主人や管理会社に連絡し騒がせたことを謝りに来たのだと思って玄関をあけた。

「畳の部屋から(寝室)駆け回るような、どんどんという音が響いて寝られません。主人と管理会社の方からはベランダに動物侵入していてその音では?と言われましたが、納得できません。」

手にタオルのようなものを握りしめ言う。

うーん、そう言われてもどう考えてもうちではないしなぁ…

私ひとりで、ほとんど動いてはいないのでうちではないと思う。ただ生活音がまったくでていない訳ではないので次に音が響いたら、言ってほしい。改善できることがあれば改善したい、と丁寧に伝えたが相手はひかず、

「部屋を見せてくれませんか?」

「あなたじゃなくても、なにか動物を飼ってませんか?」

と部屋に侵入してきた。

いや、動物…って、熱帯魚は飼ってるけど…

渡辺さんの手に握るタオルがほどけ、中にあるはさみが光った。

よくみると、渡辺さんの目の下のくまは酷く手が震えている。

うわー!はさみ持って侵入してきたーー!まじかーー!

うちで大型犬とかを飼ってるのを疑って侵入してきて、もし動物がいたらそのはさみでどうするつもりだったのーー!

熱帯魚!?熱帯魚殺されたりしないよね!?

 

はさみを持ちながら、部屋を巡回している。もう、はさみを隠してすらない。

そして、動物がいないことを確認すると帰っていった。

なんだったんだ、と思ったがもうどうすることもできない。はさみを持ち出され少しびびったが、おばさんにはさみを突きつけられても、こちらは20代(当時)。妊娠中とは言え、戦えば勝てる自信がある。

体調が芳しくなく、来月入院予定なんです、と言い残し帰っていった。

私は来月の入院で幻聴がが治ればいいな、と思い、起こったできごとを主人に報告した。

そして、買い物に行こうと玄関をあければ、扉に手紙が貼ってあった。

少し怖い手紙


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実際にもらった手紙の一通目がこれだ。

何が怖いって、漢字が使われておらず、文字がよれよれだ…

'ストレスもお互いあるのかと思います'

いや!今日まで私にはなんのストレスもなかったよ!!

'動物はみつけしだい報告します'

って、全然納得してないじゃん!動物いると思ってるじゃん!!

'きれいな方ですね'

どうもありがとう!うれしい!!(支離滅裂がより怖い)

 

その後この問題が解決するまで何度かこのような手紙が何度かドアに貼られていた。

問題解決

そして、この問題は呆気なく解決した。

主人が想像以上に怒ったからだ。妊婦のいる家にいいがかりではさみを持ってあがった、警察に相談していい事案だ、と会社の総務にもちかけたところ、総務は焦って、管理会社と共に対応案を持ってきた。

そうだよね、社宅で同じ会社内なのに警察なんかに相談されたら体面が悪いよね…

 

会社からは双方引っ越し。

うちは社宅ではなく、好きな家を選んで借り上げ社宅、梱包つきの引っ越し業者手配ということで、その事件の二週間後に違う駅に引っ越した。

用意された社宅ではなく、気に入った家に引っ越せたのはラッキーと思っているが、なんだか大変だった。

 

後日談

後日、あの夜中に聞こえていたカーン!!カーン!!という金属音は渡辺さんの奥さんが動物を追い払おうとベランダの手すりを叩いている音だと聞いた。

それが一番の騒音では…と思ったが飲み込んだ。

そして、引っ越し当日に渡辺さんの旦那さんと、うちの旦那がばったり階段で遭遇したらしい。

その際に渡辺さんの旦那さんはへらへらしながらこう言ったそうだ。

「なんだかんだ、お互いよい場所に引っ越せて良かったですね!」と。

めっちゃ怒って帰って来た。

そりゃそうだ。なんだかんだ、と向こうが言うのはお門違いだ。

と、いうか今回の件で奥さんには怒っていない。統合失調症は病気だし、入院するとも言っていた。

幻聴、被害妄想は代表的な症状だし、少しびびったが、実害があったわけではない。

ただ、その旦那よ。少し他人事すぎないか…

旦那さんから一言でも謝罪があれば、和解しわだかまりもなく引っ越したが、あの態度では少し遺憾が残る。

そういう、どんかんな旦那だから妻のストレスに気付かず統合失調症を発症してしまったのでは、と思わずにはいられなかった。

 

そして、こういった近隣問題には対策は引っ越す、ということしかないという学びを得た。渡辺さん(奥さん)とは話してわかりあえるかんじはせず、問題が解決するかんじはしなかったし、おそらく旦那さんに強く言ったとして一日中行動を制限できるわけではないだろうから対処法がない。

 

これが、もしマイホームだったら…と思うとぞっとする。家を買うのも慎重になるな、と思うできごとだった。マイホームだったとしてとにかく諦めて引っ越した方が良いと思う。

子供がいて、はさみで刺されてからじゃ遅い…

そして、統合失調症も今の時代10人にひとりが発症すると言われている。

上記の出来事に、私も振り回されたが、渡辺さん本人が一番振り回され大変だと思う。ただ、この病気も明日は我が身だし、自分がならなくても身内がなる可能性もある。

そんなことを考えさせられる出来事だった。

 

渡辺さんがまた新しい住宅でも近隣トラブルを起こしたと社内の噂で流れてきたと聞いた。

何度も言うが、もしこの記事のようなトラブルが起こっている人がいたら、もうまじで金もかかるし、なんでだよ、と思うかもしれないけど早急に引っ越した方がいい。

 

早く治るといいな。